必要なものまで捨てるうっかりさんですが、この切符は記念にとっておこうと思います。
Alkmaarの文字が輝いて見えます。
AZに門前払いをくらい、アヤックス様のお力に頼って臨んだ観戦旅行。
個人的すぎる旅の思い出ですが、無闇に公開で書き留めておきたいと思います。
旅行前、Saeさんに「デジカメのマニュアル熟読と夜間モード撮影の練習を!」とコメントをいただいていたのに
それを読んだときには既に遅し!
しかもよく考えたらデジカメ持ってないんですよね。
RICOHのCX2が欲しいな〜 と思っていたら3が出ると聞き、
待っているうちに物欲が収まり、そうこうするうちに4が出て… な
買い時を逃しちゃったのね無限スパイラルにはまっております。
というわけで写真はほとんどなく
途中、家族に無事を伝えるためだけに携帯で撮影した貧弱な画像が数枚のみ。
文字通り「書き」留めですので、文字ばっかりでお送りします。
噂には聞いてたんだけど、機内食がいきなり蕎麦・パン・ごはんの炭水化物コンボ。
最初の機内食でお会いできるとは。ラッキーな旅の予感。
ついでに、脅されていた香港での乗り換えは、逆に不安になるくらいスムースで。
旅行代理店さんに「乗り換えが分かりにくいです」「手荷物検査の要領が悪いです」
「遅れて飛行機乗れなかった人がいます」と言われて戦々恐々としていた。
現地の朝6:30頃着いたら、辺りが真っ暗だった。
そんな中、NS(オランダ国鉄)券売機との勝負ラウンド1:Centraal駅までの切符くれ!
→ 私のクレジットカードは受けつけてもらえず敗退。
しかたなしに窓口で手数料€0.5払って購入。
ラウンド2に備えて小銭を作るべく、スタバでコーヒー買って紙幣を崩しておく。準備万端。
唯一心配だった試合チケットもフェデックスで無事にホテルに届いていた。
念のためと思ってもやかしてみたけど、ちゃんと名前入りでした。
あとになってELはCCなくても買えるらしい、とか
街中のチケットボックスで買えば、CC要らないこともあるらしい、とか知った。
1週間ずらして、今週末のEL見に行けばよかったかな〜
日曜にすぐまたリーグ(しかも勝てそうなRoda)でホームの2試合見れたかもしれないし…。
いやでも結果からいけば、アヤックス戦でブレットは怪我なので
しばらく見れないからアヤックス戦で良かった気も…。
アルクマールへ向かうべく、再度Amsterdam Centraal駅へ。
NS券売機との勝負ラウンド2:アルクマール往復の切符買うよ!
→わざわざスタバ行ったもんね〜と強気に出てみたものの、思ったより高くて小銭が足らず、敗退…。
しかたなしにまた窓口で手数料を払って購入。くっそNS! 紙幣も受けつけろよ!
車窓から見える風車・牛・羊に和んでいたところ、AZロゴ入りバッグを持った青年が乗車。
ユースの子だったりして! と、ひとり色めきたつ。
一緒にアルクマール下車。
駅〜スタジアムのシャトルバスは試合日限定なので、市街までぷらぷら歩くことに。
観光案内所で「運河クルーズどこからー? 何時からー?」と聞くと
「うーん11時のはずだけど、たぶん午後からかな〜」と早速アバウトな返事。
まだ時間あるし、天気もいいのでスタジアムに先に行くことにした。
アルクマールの市街は王冠型(に見えなくもない)運河に囲まれた中側。
スタジアムは運河の外、ここでアルクマールの街おしまいですね? 感満載の果てにある。
もうちょっと行けば、隣のハイロー(Hailoo)だ。
こっちの駅で降りても良かったくらい。
運河を越えると、人っ子ひとり歩いてない。
平日の午前とはいえ、大丈夫かアルクマール… と思ったら、チャリはけっこう走ってた。
さすが人口あたりの自転車保有台数世界一の国。
メルセデスの大型トラックに道を譲ったら盛大に感謝されつつ、スタジアム正面着。
アムステルダム・アレーナにはありませんでしたが、さすが郊外だけあってAFASスタジアムには駐輪場が!!
いいなあチャリでちょいとAZ観戦なんて…
オフィシャルストアの位置が分からないので、とりあえず時計回りで一周しましょう。
駐車場に車がちらほら、そして関係者っぽい人が立ち話中の横で、スタジアムのゲート開いてます。
ここで見たかったのよー オランダ仕事めー
スタジアムの左手にピッチが1面あって、けっこうな人数が練習してると思ったら、
あれポンさんに見えるけど… まさかね…
向こうの子はエルムたんに見えるけど… ま、まさかね…
いやそのまさか、トップチームでした。
いかにも近所です的おっさん(おじいちゃん)数人と、使い込んだAZバッグを持ったAZギャルが練習見てました。
ピッチはフェンスで囲まれてるだけなんで、選手も監督も目の前。
ビブス組(たぶんリザーブ)となし組(レギュラー)でミニゲームやってましたが、
みんな隙を見ては大はしゃぎ。特に若い子たち。
ミニゲーム終了で練習終わりだったようで、レギュラー組はそのままスタジアムへ引き上げ。
ベーレンスは外に出ちゃったボールを取りに来て、見に来てた人と話したりしてました。
マヘルなんか地元の子だから、もうみんなの孫みたいなんだろうなぁ。
何が気に入らなかったのか、ブレットは頭を両手でわしわしわしわしわしわしわしわし…
盛大にあほ毛を立てつつ戻っていきました。
だいたいブレットは、前髪だけは七三(というか九一)にぺったり撫でつけたがるくせに
他は乱す方向に腐心しているように見える。
なんだろう、おかしな髪型な俺大好き! なナルなのか…
それとも本当に全く何もこれっぽっちも気にしないタイプなのか…
若手くんたちはしばらく居残り練習。
枠外へ飛ばしまくりなFKとか、無駄なフェイント満載のドリブルとか。
がんばれ。
あ、あとで気がついたんだけど、ファルケンブルフってば怪我でアヤックス戦召集外ってことだったのに
思いっ切り居残り練してた。
まあ元気なことは良いことだよ、うん。
居残り練になってさらに大はしゃぎな若手をベンチで見守る監督の目が優しかったです。
居残り練も15分ほどで全部終了し、選手はスタジアムへ引き上げてしまったので
お目当てのオフィシャルストアへ。
オフィシャルストアで気になったものはこちら。
・狙っていた秋冬物のジャージ:思ったより厚手で購入見送り
・AZロゴ入りクロックス:ラボ用サンダルにしようかと思ったけど、真っ赤は嫌なのでそっと置く
・カレンダー:毎年使ってるとしか思えない、見事な曜日抜き
・テント:え?
・赤ちゃん用携帯おもちゃ:どんなけデジタル・ネイティブに育てたいのか。
・ニット帽子:そもそもチームカラーが赤黒白と厳しい上、オランダ・デザインはどこへ行った! なものが多いなか、かなり可愛い部類に入る。スノボでも行くなら欲しいが、スノボは行かないので買わなかった分。
だいたい、AZはチーム・ロゴが可愛くない。蒲鉾っぽい。目出度さは抜群だが。
同じ2文字のOMロゴを見習ってほしい。
せめてフォントだけでも変えてくれないだろうか。
結局ユニだけ購入。
すぐ名前と背番入れれる? と聞くと、10分くらい待っとってーと言われ、ストア(狭い)をもう1周。
選手は上もスポンサーが入るんで、名前を下に入れてるけど
レプリカは上に名前を入れてくれました。
アルファベットにいちいちAZって入ってるのが可愛らしい。
そしてエインセとルチョ入団でHが足りなくなったOMさんを思い出す。
オランダだと母音が続くからa、e、oがなくなるんだろうか、と選手名を唱えるも
ベーレンス(Beerens)とポンさん(Wernbloom)くらいしか思いつかなかった。
しかもポンさんはオランダ人ではない。
ユニを受けとって外に出ると、先程のAZギャルがスタジアムの外で出待ちしておりました。
えらいよ。
わたしは運河クルーズに行くけどね!
ほくほくで市街に戻り、運河クルーズのボートが帰ってくるのをカフェで待つ。
間口の狭いカフェが並んでいて、どこも外にテーブルを出しているので、いまいち縄張りが分からない。
椅子もテーブルも同じなんだもん。
見た目少年な子たちがビール飲みつつマシンガントークを繰り広げててびっくりした。
きみたち学校はどうした…?
運河クルーズは、オランダ語・(たぶん)ドイツ語・英語の3か国語でのガイドつき。
はね橋をはねてくれるかと思いきや、高さ1mくらいのところを平気でくぐっていく。
NCIS:LAのネルっぽい声のお姉さんが
元気に「頭気をつけてね!」とアナウンスすると客大爆笑。
風車や教会も、もちろんきれいだったけど
どの家でもベランダに必ず椅子とテーブルが出してあったのに意地を感じた。
それからディッシュ・アンテナの配線が超絶に雑。
日本で取り付けてもらうと、風で線が揺れて切れないように
結束バンドとかでベランダの手すりとかにぴったり這わせてくれるけど
アルクマールの家は、どこもぷらーんとたわませたまま。
どこかにぐるぐる巻きつけてればいい方。
あとアルクマール市街のアパートはけっこう空家が目につきました。
家賃も見てくれば良かった。住むわけじゃないけど。
さて翌日はいよいよ試合です。
午前中はアムステルダム市内を散策。
目印にしていた広場に移動遊園地が来ていて、広場と気付かず素通りしたり、
オランダ・デザインといえばDroogでしょ! とショップに行ったら
正統派オランダ・イケメンのレジのお兄さんが、これまたすごい美声で歌っていたとか、
(歌のお礼代わりに鍋敷きを購入)
マダム・タッソーに行きたかったけど行列していて諦めたとか、
アムステルダム・ガールたちがH&MとZARAに集中しており
中で男子諸君が飽きてヒマそうにしている景色に感動したりしていた。
ここでNS券売機との勝負ラウンド3:アレーナまでの切符買うよ!
事前に料金を調べ、昨日のカフェでもわざわざ小銭をかせぎ、今度こそばっちり! と思って
ふんふーん♪ とタッチパネルを押していたら
なんと表示が€9.20。
え? €4.60ちゃいますの? とやり直したけど、やっぱり€9.20。
そんな小銭ないよ…。→ 肩を落として窓口へ
し か し。
てっきり窓口で€9.70と言われると思ってたら「€5.10ねー」って…
おい券売機! 何しやがった!
観光客なめてんのか!
券売機への不信を募らせつつ、アヤクシートで溢れるアムステルダム・アレーナへ到着。
異国の女が1人でいるのが珍しかったのか、古株っぽいおじさんがゲートで話しかけてくれるも
この方、今回の旅行で唯一英語の通じなかった人でして、会話は成立しませんでした。
おじさん、ごめんなさい。
そもそもアヤクシートじゃなくてすみません。
ゲートくぐった後、パンフ(?)を配ってたのでもらってきた。
€1.95て書いてあるけど。本当は売り物なんでしょうか。
表紙含め40ページもあるのに、AZのページは3ページしかない!! (当たり前)
でもブレットの写真をチョイスしてくださったアヤックスさまに感謝でございます。
シートは1階席の最後列、ベンチと向かい合う方なので、バックスタンド? の端。
ちょうどゴールラインを延長したあたりでした。
このバナーの房の左斜め下あたりです。
ロングラインとは言え、わりと端っこやな… と思ってたら
なんとこの試合の4ゴールは、すべて目の前のゴールに入ったんですね。素晴しい!
しかもブレットはゴールした後にコーナーの辺りまで来たので、かなり近かったんですよ。ぐふ。
右隣はフェルトンゲン(ただし横幅3倍くらい)、左隣は罵る時だけ英語になるオッサンでしたので
AZのチャンスで喜ばないように歯を食いしばっていましたが。
(悪態だけ英語っていうのは「オランダ語では迫力がないから」という理由でわりとよくあることらしいです。)
キックオフ30分くらい前、AZが先に出てきました。お約束でブーイング。
これもいつものことですが、ブレットがだらだらしてるようにしか見えない。
ダッシュとか終わったあと、ひとりで丁寧にストレッチしてました。
まわりのみんな、もうパス回ししてるよ!
しかし、膝抱えて、ごろんごろんと起き上がり小法師みたいなのはなんのストレッチだったのか…
めっさかわいいけど。
自然と4人の組が2組できてたので、余ったベーレンスと2人でパス回し。
ほんとにこう、話し合うわけでもなく、ふらっと始めるんですね。
ブレットなんて、ベーレンスが誰かとやってた途中をカットして参加してたもの。
ビブス組となし組に分かれてディフェンスつきパス回しをした後、OFはシュー練、DFはロングパス。
このDF組のロングパスで、フィールヘーフェルか誰かが思いっきり外し、
受けに行ったモイさんが、ピッチ真ん中のアヤックス・ユニ仕様のシート踏んでた。
コラコラ。
5分ほど後からトレ始めたアヤックスは、ダッシュとかの後みんなで円陣組んでストレッチしてた。
いいなあ。AZもみんなでやればいいのに。
サブ組は両チームとも、真ん中に1人入れていじめっ子練。
AZは、トレの最後、センターサークルに立つ監督囲んで半円になって、
全員で一斉に監督に向かってダッシュを繰り返すという、
ええと、かわいいというかシュール? なことしてから撤収。
意味わかりません。
試合は、なんとなくAZが押しぎみで始まり、
ブレットの惜しいボレーやら、中に切れ込めないので横に移動しただけのドリブルが続く。
中継と違って画面から消えるということがないため 完全にブレットしか見てない。
なんと目の前で、ブレットのシュートがディフレクションしてゴール!
反対側から見てたんで、こっち向きの写真がすごい違和感。
まさかブレットのゴールが見れるとは思いませんでした。
しかもその後、ボールキープからベーレンスにルチョみたいなスルーパスを通して
ベーレンスがゴールに流し込み、1アシストもついたんですよ!
いつだってマヘル溺愛。
こうやって本当にブレットだけ見てると、いかに画面外で走ってたのかとか分かっておもしろい。
「マラソン・マン」とか言われるわけだわ。
あとこの日は特に前から追いかけてた気がする。
エステバンのセーブとアヤックスの宇宙開発に助けられて0-2で前半終了し
なんか勝てるんじゃないかって気がして顔がニヤけてしまう。
いかんいかん、悲しい顔。眉間にしわ。
気を引き締めないと。
後半早々、ばかマルセリスがPK献上。
フィールヘーフェルもいたんだし、わざわざ後ろからタックルいかなくて良かったじゃん!
この時間帯、少しずつ、左右のアヤクシートとリアクションが揃えられるようになってきた。
これも本当はモイさんポンさんと一緒に頭を抱える感じなんだけど、
後半立て直してきたアヤックスと、動きが鈍くなってきたAZの流れの中、ブレットが怪我。
遠くて何があったか良く見えんかったけど、左股関節だったね。
すぐ起きれなかったので、ものすごいブーイング受けてました。
帰ってきて、友達に「好きな選手が怪我して〜」と話したところ
「怪我なんていつも見れるわけじゃないから、良かったじゃん」と不思議な慰めれら方をした。
いやいやいやいや、過密日程を心配しつつも、元気に全試合フル出場してほしいんですよ!
今日、公式さんでニュース出てたけどMRIの結果、筋肉の損傷らしい。
ELに出ないことは発表済みだけど、離脱期間については情報なし。
この後、アヤックスGKも怪我で交代、エノーに2枚目の黄紙で赤紙など
ハラハラする試合展開。
1人多くなったのに、全然AZは有利にならないし、むしろ足は止まる一方で。
唯一、後半惜しかったのは、ジョジーと交代で入ったベンスホップが
GKとの1対1をかわしてゴールに流したら、アルデルワイレルトに阻止されたシーン。
拍手でアルデルワイレルトを称えつつ、
次からは流し込まずに叩き込めよ!!!!! と心の中で呪詛。
テオ・ヤンセンのシュートはまあ仕方ないとしても。
ポンさん…
スタジアムは「テ〜オ〜 テ〜オぉ〜」の大合唱でしたよ。
ヤンセンさん人気あるのか、最初の方からけっこう名前呼ばれてたし。
あとアヤックス・コールすると、「ックス」が聞こえないので
「アーヤッ!! アーヤッ!! 」に聞こえて、ちょっとかわいい。
さらにフィールヘーフェルがPKとられかねないタックルをかますなど
いつ勝ち越されてもおかしくなかった。
中継で見るよりスタジアムで見る方が吹っ飛ばす感がなくて、
コテっとしただけでファウルにとられてるように見えたし。
ジョジーは2回くらいシミュぽかったけど。(実際ファウルにならなかったし)
何とか負けずに終わったけど、試合後モイさんも負けに等しいって言ってた。
そうだと思う。
前半みたいに後半もできてたら。
そう考えると、ブレット→グドムンドソンの交代は大きかったんじゃないかなあ。
アヤックス選手が前まで来てくれたので、拍手。
その頃AZはアウェイ側に行っており、バス10台近くでやってきたサポに応えておりました。
ゴミ屋敷のようになったスタジアムを後にし、次の朝にはもう帰路についた。
そして最後のNS券売機との勝負ラウンド4:空港に帰らせて!
→い、€1だけ、コイン足らない…
その前に€1.25で買ったペットボトルが原因でした。
結局、券売機では1度も切符が買えず、毎回手数料払って窓口で購入するはめになったのでした。
最後、空港でコーヒー飲んで使い切る予定だった€5も
「KLMの成田直行便に替えてあげるね」と言われて別カウンターに回されたら
「うーん、KLMもいっぱいだよー」と送り返されるなどしているうちに使う時間がなくなり
一緒に日本へ連れて帰ってきてしまいました。
次にユーロ圏へ行くことがあれば使いたいと思います。
コインはお土産に母にでもあげようかと思ったんだけど、
昔、銀行いくついでに私の小銭貯金をATMで預けてきてと頼んだら、
紛れていた1ポンド硬貨が何回やってもATMで突き返され
500円硬貨だと信じていた母は、ATMが壊れてますと銀行員に通報する一歩手前だった、というエピソードを思い出し
外国硬貨を持たせてはならないと心に誓いました。
本当に試合を見るだけの旅行だったけど、試合の次に楽しかったのは
アルクマールのカフェで運河を眺めながらコーヒー飲んでたとき。
すごく幸せな時間だった。
試合に関しては、一緒に喜べない辛さはあったものの
中継じゃ見れないものがたくさん見れて良かった。次はぜひホームで。
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