えー、初めに、とんでもないミラクルが起こった話をしたいと思います。
長くなるので、ウォーミングアップ写真見せろや、という方は飛ばしてください。
Twitterではちらっと書いたんだけど、AZ来日前の週末、うきうきしすぎて気が狂い、「AZ応援に行くなら旗とかあった方がいいんじゃない?!」と、インクジェットプリンタでAZロゴを印刷してアイロンで布に貼りつけるだけ、というやっつけな旗(製作時間40分くらい)を作ったんですね。
ところが根が大層ヘタレなものだから、初日・2日目と持っては行ったものの、取り出せなくて鞄に入れたままだったんです。浦和の旗とか出してる人もいたけど、なんかこう、サポでもないのに旗とか……なんて思ってしまいまして。もう作ったことすら後悔していました。
でも最終日のこの日、思い切ってAZベンチの上のところに旗をくくってみたんです。あと、前にオランダ行った時にファンショップで買った純正タオマフもしてみました。作った時は、けっこう大きく作ってしまった……と思ったんだけど、スタジアムに持っていってみると、柵と柵の間を渡せないくらい小さかったんで、まあいいだろ、と。ベンチの上だし見えないだろ、と。
ところがです。
けっこう風が強くて旗をくくるのに苦戦していたら、Beiden trainers(……って、今さらですが何と訳せばいいのでしょう?)のKelvin Duffreeさんと通訳さん(お名前聞くの忘れました)が横に立ってるんですよ。で、何言われるのかと思ったら、「旗に感動したので」と、小さいペナントくれたんです。
その後ミニ・ペナントは、AZ側のスタンドにいる人々に広く配られていたので、旗のおかげで最初にもらえたラッキー☆ くらいに思ってました。日本までちゃんと販促グッズ持ってくるんだなー、くらいに。
そしていつも通り、ウォーミングアップしてる選手たちの写真をばっしばし撮っていたら、ペナント配布を終えた通訳の方に話しかけられまして。通訳さん、日本で手配したのかと思ってたんだけど、普段はロッテルダムにお住まいで、オランダから一緒に来たんだそうです。(もしかしてフェイエノールト関係の方なんでしょうか……聞けばよかったな)
で、何かと思えば、「なんでAZなんですか」って(笑)
ですよねー。
いや、私にも分かんないんですけど。オランダに住んでたからって思われたかも、と思ったので否定したところ、さらに不審がられた気がします。
でもBeker決勝見に行ったとか話したら、「選手めっちゃ喜びますよ」て言ってもらえて、それだけでもう「旗作ってよかったなあ。勇気を出して貼ってよかった。もう思い残すことはない。胸いっぱい」と感動してたんです。
が、さらに大事が控えていたんだ。(ドドン)
しばらくして、再度通訳さんとDuffreeさんが来てですね、「選手が『一緒に写真撮りましょう』って」!!!!!!!!!!
(もしかしたら「選手と一緒に写真撮りましょう」だったかもしれない……もう動転して覚えていない……けど、そう聞こえた気がする……)
まじか。まじか。
ふと下を見ると、ベンチ前でウォーミングアップしてたスタメン以外の選手が、手をとめてる(足をとめてる、か)じゃないですか!!!!
もう頭転がり落ちそうなほど動揺しまして、写真撮ろうと言われたのにカメラ忘れて取りに戻ったり、せっかくもらったペナント持ち忘れたりしましたよ。私のあほたれ。
それでピッチにお呼ばれしましてね。(←人生初ピッチ侵入)
そしたら選手から寄ってきて、みんなニコニコと握手してくれて。真ん中に入れてもらって写真を撮って。ペナントはみんなに配ってたけど、下りて写真撮ってもらったの、私ともう1家族だけだかんね!!!!
ミラクル!!!! スペシャル!!!! アメイジング!!!! (発狂)
ああもう一生分の運を使い果たした気がする……。
Beker優勝を生で見られたので、一生分の日頃の行いは使い果たしたな、と思ってたけど、運も使ったねコレ。この先、宝くじが当たることはないね。
あとになって考えれば、もっとちゃんとたくさんありがとうって言えばよかったとか、そもそも頭の中からっぽになってオランダ語の「ありがとう」すら出なかったバカ! とか、それならあんなシーチングの安いやつじゃなくてもっと厚手のいい布買えばよかったとか、そりゃもう思うことは色々あるんですけど。
でも、本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
しかしなんでこんなことに……
あれかな、通訳の方が「あいつAZ見にオランダまで行ったらしいっす」とか伝えてくれたのかな……
もうロッテルダムに足向けれれん……
そして写真を見返すと、隣にフース3号がいる奇跡……ヤバイ。マズイ。(マズくない)
いやしかし、みんなすごく大きかった。
初日のエントリで、「浦和の子たちと同じくらいですよ、そんな大きくないですよ」って書いたけど、30 cmくらいの距離で見たら、全員私より頭1つ分くらい大きくて、見上げないと視線合わないくらいでした。
それから、Onder 19って聞くとまだ「子供たち」って感覚だったけど、選手の方から握手をしてきてくれたり、もう立派にプロとして、ファンサービスするのが板についてるんだなあって。歳、私の半分くらいなのに……爪の垢とか飲みたいです。(←やや危険めな発言)
というわけで、今「トップとO19とどっちをとるか」と聞かれたら、即答でO19と答えそうなくらいO19大好きになってしまった勢いで、ウォーミングアップ写真をどうぞ。↓
手前に写ってるお二人が、
試合は例によってフルマッチ動画をどうぞ。
【Jリーグインターナショナルユースカップ 最終日】AZvs名古屋U18 フルマッチ映像(前半)
【Jリーグインターナショナルユースカップ 最終日】AZvs名古屋U18 フルマッチ映像(後半)
名古屋が強かっただけなのか、疲れや寒さがあったのか、AZっ子たちが苦労してる感がありました。さすがのフース3号も長袖で出てきたしね! バッケルくんは半袖だったけどね!
円陣ゴンサロ待ち(コイントス中)の図がわいかったので。
試合中の感想を。
(1) 後ろの小学生のつぶやき
土曜日だったので、高校生から小学生まで、各種サッカー少年が見に来ていたのですが、ちょうど私の真後ろに座っていた小学生のコメントがいちいち面白くてですね。特に名古屋応援というわけでもないのか、むしろAZ寄りでしたね。ペナント効果だろうか。
お気に入りは、
(AZがぽんぽんとパスを繋いだのを見て)
少年A『技術がいいのか発想がいいのか』
少年B『技術があるからこその発想だろ』
少年A『でも発想がいいから技術がついてくるんじゃね』
……なんか禅問答みたいだな。
(テウンくんが、高く上がったボールをぴたっと足元におさめたのを見て)
『キモイ!!』
……たぶん上手いって言いたかったんだよな。
(ティルくんが押されたのにファウルにならなかったのを見て)
『あの審判、脳みそ腐ってる』
……普段から言ってるとぽろっと口から出て赤紙もらうから気をつけような。
の3件です。
とにかく「足元がうまい」「技術がある」というのを言っていました。あと、「いまのアウトサイドやべー!!」とか、やってる人にはちゃんと見えるんだなーって。
(2) 名古屋の応援
初日、2日目とも、AZの試合が終わったらさっさと帰っていたので知らなかっただけか、土曜日だからなのか、名古屋の応援がすごいことになってました。
だって良くも悪くも応援がすごいと聞く浦和ですら、何枚が旗がかけられていただけだったのに、名古屋ったら普通のJリーグの試合みたいに選手全員分の名前書いたバナー出てくるわ、客席縦断するのもあるわ、旗は全列に立ってるわ、試合中ずっと太鼓叩いて歌ってるわで。びっくりした。
対抗して、前にスタジアムで録音したAZのクラブ歌を電話で流した方がいいかしら……と思ったよ。
スルガ銀行杯の柏も相当だったけど、あれはトップの試合だしねえ……名古屋っていつもあんな感じなんでしょうか。AZもトップの試合はゴール裏すごいことになってることある(発煙筒とか裸族とか)けど、オランダではO19の試合でもこの日の名古屋みたいにやってるのかな……
歌がけっこう大音量だったので、AZっ子たちが名前呼んでるのが聞こえないのがちょっと残念でした。
(3) まさかの5人一気替え
前半でリードされていたのもあるのか、後半から交代枠全部使ってきて、ファンデンブロムさんの「ランボー怒りの3枚替え」を思い出して笑いました。
たしか前半途中でも、並びは変えてたと思うんですよね。ダーンくんがオルティスっぽい(CBふたりの間に入る感じの)トップでもよく見かける4-3-3だったのを、ロビンくんとメースくん(たしか)の2トップに。
後半、テっさんにバッケルくんからロングボールが何度か行きましたけど、やっぱりDFふたりに挟まれてると中々とれないもんだよね。でもバッケルくんが蹴る、ひるひるひるひるっと伸びるロングボールはきれいで好きです。
(4) オフサイド
この試合、何度かロビンくんがオフサイドにひっかかっていて、「ミューレンくんか」と突っ込みつつ、AZトップの芸風がちゃんとO19に引き継がれているのだな……とじーんときました。(違う)
表彰式は、優勝した浦和しか出てこないと思ってたら、まさかの全員集合写真とかあったので、ちゃんと残ってればよかった。でももう日が翳ってきて、体も冷え切っていたので、試合終了とともに退散しました。しかしこの日ほど、カメラの手ブレ補正をありがたいと思った日はないです。(寒さ対策用ではない)
残念ながらAZは1勝2敗で3位となってしまいましたが、本当に観戦は楽しかったので、私は満足です。AZが日本に来てくれて良かったし、AZを招待してくれたJリーグにも感謝です。
それから一緒に写真を撮ってくれた選手とコーチ、きっかけを作ってくれた通訳の方にも大感謝です。
O19のみんながトップに上がってくるのを手ぐすねひいて待ってるからね!!
例によって何も考えずに撮っている写真、しかも手がこわばってシャッターがなかなか押せなかったので、撮りたいところからも大分ズレて撮っている写真はFlickrで。
2015 J.League International Youth Cup (Day 3) AZ Onder 19 - Nagoya
いまさらですが、監督のスタムさんが28歳と知って戦慄しています。若ぇ……!!
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